ツマグロヒョウモンの幼虫を探す

ツマグロヒョウモン むしたち

 東北で虫屋をはじめた私には、南の蝶には敏感に反応してしまう。最近、東京では、クマゼミが鳴いたり、ナガサキアゲハ、ツマグロヒョウモン、アカボシなども普通に見ることができる。アカボシやツマグロヒョウモンは、家の前でも出会うことがある。でも、見かけるたびに、目で追ってしまうのである。飛び方や彩に私のコンピュータが、まだ混乱を引き起こしているのだと思う。
 ネットを持たなくなって久しいが、ネットを持っていないと、蝶に近づきやすく、写真を撮ることが容易なように思う。まるでモデルのように、ポージングをしてくれているような個体に、出会うこともある。この日も、花屋の店先で、ランタナの花にきているツマグロヒョウモンの雌を見つけた。カンピンだったので、思わずスマホを向けると、次から次へとポーズを決めてくれた。
 ところで、私の自宅周辺でも、普通に今見られることから、ツマグロヒョウモンの幼虫を探してみた。三色スミレなどに依存しているように言われている。都心で空き地や道路際で植物を探してみると、栽培種ではない普通のスミレを結構見つけることができる。スミレを見つけて注意深く探してみると、黒い幼虫がすぐに見つかる。特に、それほど気温が上がっていない早朝に、見て周るとスミレ上で見つけることができる。終齢を飼育しても、寄生率は高くないように感じる。蛹の場所は、アパートの床下の換気口やスミレの入っている鉢などで見つけることができた。蛹は、食草から3,4mの範囲で見つかった。

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