タマムシ見つけたどーッ?! 2020年 新宿区JR市ヶ谷駅近くで

生タマムシ その他

 2020年7月5日 今日は少し早起きして市谷の例の場所へと向かった。一番初めにタマムシを見たのは、6月17日、29日、そして今月の2日、それぞれ1匹ずつ踏まれているのを見つけたものだ。しかし、いずれも踏まれて間もないように見えた。発見の時間は8時10分から20分の間と一定である。また、2件目と3件目はほぼ同じ場所である。そこで、今日は、8時00分頃に着くように頑張ってみた。

 四谷駅から土手の上の道を歩きはじめ、いよいよ問題の場所へと近づいた。少し少年時代のカブトムシ採りの時のような、何ともいえない感情の高まりを覚えながら、その場所に着いた。すると、何となんと、当たり前のようにタマムシが、石畳の上を歩いていた。もしかして、とは思っていたが、実際に目の当たりにすると、非常に驚いた。慌ててスマホを取り出し、シャッターを切るが、今にも飛びそうな感じで、ピントを確認できなかった。ピントを確認するためには、老眼鏡を取り出してかける必要がある。また、画像を確認する作業もいる。でも、ピントなど確認してはいられなかった。ここは、取り合えず、取り上げた。自分の指先が震えているのがわかった。はじめてヒメギフチョウと会ったときもそうだった。何も入れ物を持っていなかったので、なんとか手袋の中に押し込んだ。後からゆっくり撮影する。8時02分のことである。回りの風景を写真に撮り、気付いた。2件目、3件目とほぼ同じ場所である。おそらく、この3つの場所は、直径15mの円の中にはいる。本当に出会いたいと思った昆虫に、はじめて接する時のあの興奮を覚えた。さらに、注意深く10mほど歩くと石畳のくぼみに、今度はひっくり返って起き上がれないでもがいて回っているタマムシを発見した。それから、周囲を写真に収め、15m程度進んだ。何も発見がないので、もう一度戻ってみた。すると、先程1匹目が歩いていた5mくらい手前で、これも逆さになっている個体を見つけた。8時8分のことである。その後も、8時20分までそこで観察を続けたが、4匹目は発見できなかった。

 今回の観察で分かったことは、8時00分頃タマムシは活動していて、極めてピンポイントの場所の路上で見られるということだ。予想どおりだ。今日の3匹のタマムシがこれを証明してくれた。頭上にエノキ、ケヤキ、桜がある。夜間の照明は、一番近いもので15mくらいの距離がある。堀の方向は木、枝がなく開けた場所で、1件目の個体を発見した場所を見ることができる。今回はここまでである。 

 60年以上虫と関わってきて、タマムシははじめての経験なので、ワクワクした時間を楽しんでいる。私が見つけた個体はいずれも、すでにその場所にいた。いつからいたのかはわからない。木の枝から落ちてきたものか、どこからか飛んできたものなのか等々不明である。また、調布などの別の産地でも、この時間に路上にタマムシがいるのか確かめなくてはならない。まあ、妻に嫌われない程度に、観察を続けようと思う。

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