東京杉並でオオタカを見た!

オオタカ1 動物

 2019年7月24日、セミの鳴き声に誘われ、公園を歩いていると、目の前にロープが張られた一角があった。カラスがやたら鳴いている。次の瞬間、「ギャー」と声とともに、大きな鳥が飛んだ。何だ、何だ。よく見ると、この一角の周囲には、数十人がカメラを構えている。近くの人の話を聞くと、どうやらオオタカらしいのだ。ここで子育てをしたようである。そして、今見えたのが子供らしい。子供と言ってもすでに親と同じ形にまで成長している。オオタカといえば、一度見てみたいと思っていた鳥である。その昔、NHK自然のアルバムとかで見たような記憶がある。それが、こんな環境?山奥にひっそりと棲む、幻のタカというイメージであったのに・・・・。全く覆されてしまった。確かに、この公園は樹木が密集しているところもあり、また、かなり背の高い木も多い。この付近がそうだ。だけど、東京だぞ。頭が混乱しているが、目の前に現実がある。いずれにせよ、こうして目にできることはとてもラッキーなことである。
 7月30日朝、またこの公園に行った。なにやら、カラスが周辺で異常に騒いでいる。人だかりも見える。十数名が集まっている。近づいていくと、大口径の望遠のレンズを付けた人が、わざわざ身体を遠ざけながらカメラを構え、連写している。誰だって、こんな近い距離で写せるとは考えない。近くを写せる交換レンズも持ってきていないのだろう。想定外の事が、目の前で起こっているというだ。私も興味本位で、さらに近づいた。カメラが狙っているものが見えた。オオタカが羽を半開きにして、下草に伏せている。その下のほうから、カラスのような声がする。黒い何かが見える。状況がよくわからない。そこで、近くで解説をしている人の話しに耳を集中させた。話を総合すると、オオタカの子がカラスを捕まえたらしい。それは一瞬の出来事だったようだ。さすがタカだと感心していた。ここに集まっている多くの人は、オオタカがカラスを捕らえた瞬間は、見ていないようだ。捕らえられたとはいえ、カラスもまだかなり抵抗している。先日も似たようなことがあったらしく、そのときは、抵抗されて放してしまい、失敗したようである。今日は成功するかみんな興味津々である。オオタカは爪を食い込ませ、首辺りや目を何度もくちばしでつつき、攻撃している。カラスの抵抗も弱くなってきた。ここから、まだ結構時間がかかりそうだ。残念であるが、予定があるため、ここで現場から離れた。

 7月31日お昼頃、再び公園に行った。一角の中心にケヤキ?の立ち木を切って作ったと思われる停まり木があり、そこにオオタカは、悠然と全姿をさらし停まっていた。とても凛々しく見えた。このときの動画をアップしてあるので、是非御覧いただきたい。

 なお、観察には、その場所のルールがあるようです。例えば、「観察はアスファルトの上ではなく土の上で、なおかつロープの外側で」とか。他の観察者が教えてくれるので、参考にされたらいいと思います。他の観察者に迷惑をかけないように、配慮をお願いします。また、公園で散歩をされている方、ジョギングを楽しんでいる方などこの公園を利用されている方から、指摘を受けないよう注意した上で、楽しみましょう。


 2020年も、オオタカが子育てをしています。そっと観察をお願いします。

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