高尾山のアオタマムシに挑戦

アオタマムシ その他

 8月24日(月)高尾山に行った。目的はアオタマムシ探し。甲虫は全くの素人の私であるが、今年ヤマトタマムシを偶然に見つけたことから、タマムシに興味がわき、ネットでググって見た。すると、なんと、高尾山には珍しいタマムシがいることが分かった。もうこれは、行かずばなるまい。

 妻をなだめすかし、ご同行いただいた。到着した時間が11時近くだったため、ケーブルを利用した。上までわずか6分で登れる。ケーブルを降り、モミの木を探す。想像していたのとは違い、似たような木がたくさんある。そして、目標とする木の密度も濃い。これは、苦戦しそうだとすぐに感じた。なるべく、人の少ない道を選び、歩いた。ルートから林の中へ続く踏み跡も結構ある。でも、林の中に踏み込むような身支度はしていないので、林の中はあきらめる。何より、妻の機嫌を損ないそうだ。

 モミは結構な大木が目に付く。樹皮がネットで見たのと同じなので分かりやすい。でも、あまりにも、高く虫の姿はよく見えない。道の脇に太い倒木がある。葉はすでに落ち、樹皮も剥がれており種類がわからない。ただ、幹の感じから「これかな」と思うものが、何本かある。いずれのものも幹に穴があいていた。倒木は私にとって探しやすかった。太い倒木の上部に、動く小さい虫を見つけた。結構早く歩いている。でも、よく見えない。慌てて老眼鏡をかけてみた。体に光沢がある。これだ、見つけた。「母ちゃん。見つけた。」と声をかけると、「よかったね。」とあきらめた笑いを浮かべながら、スマホを見ている。

 ここからが、大変だった。人間の目が感じているより、暗い場所なのか。アオタマムシの動きが早いためかよく分からないが、写真が上手く撮れない。早いシャッターが切れない。そこで、一眼レフをあきらめ、スマホを取り出した。最近、AIオートで上手く撮れることが多かったので、使ってみたがこれまた上手くいかない。マクロでもだめ。フラッシュを使えば、解決できそうだが、こういう虫の撮影では、使わないほうがいいと考えていたので、本当に困った。スマホの動画撮影にするとやっと何とか撮影ができた。いつ飛び立ってしまわないかとヒヤヒヤしながらの撮影であった。結局写真の方は何十枚も写したが、目にピントを合わせることができたものは皆無。何とか使えるかというものがほんの数枚という悲しい結果だった。

 撮影はともかく、夏も終盤という時季の、珍虫探しということで、見つけることが難しいかと心配したが、何とか運よく出会うことができ、本当に感激した。

 山頂の茶屋に入り生ビールで喉を潤し、冷やしとろろざる蕎麦を食べた。高尾山口駅前で饅頭のおみやげを買い、いつもの駅2階のイタリアンでワインをと考えていたが、コロナのためかクローズであった。残念。

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