2020年6月17日 新宿区市谷田町付近でタマムシ発見

タマムシ1 その他

 2020年6月17日(水)8時15分頃、市谷駅から飯田橋駅への堀沿いを歩いていると、タマムシを見つけた。残念ながら、何かに踏みつぶされていた。無残にもお尻から、内臓が出ていた。拾い上げてみると、その体は思った以上に柔らかく、しかも、よく見るとわずかではあるが、足を動かしていた。手にとって見るのは、はじめてだった。
 あまりの美しさに驚いた。薄い膜が何重にも組み合わされており、見る角度により色が変わっていくらしい。これを構造色というらしい。構造色を利用した生き物は多い。代表格はモルフォーの羽である。角度により青色が輝いて見える。それにしても、一体誰がこのようなものを考え、作ったのだろう。宝石のようだ。古の人たちが、玉虫厨子などを作ったのも十分納得できる。

 ところで、タマムシは京都や奈良でお寺めぐりをしているときに、何度がであったことがあった。昨年は、気になることがあり、東京で探してみた。すると、調布でたくさんの玉虫を見ることができた。ただ、大きなエノキの上の方を飛んでいるもの、葉にとまっているものなどを、ビデオカメラで拡大しながら、やっと見ていた。そのうちに、近くで見られるだろうと思っていたが、今日突然に出会いがやってきた。
 四谷から飯田橋にかけては、エノキも多く、また、桜も多い。野鳥も多いし、トンボも多い。散歩には、なかなかいい場所である。しかし、タマムシと出会うには、あまりにもど真ん中であり、非常に驚いた。都心に残されたわずかな緑地に、昆虫をはじめとする生き物たちが必死にしがみ付き、生きながらえているのかもしれない。

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