素人分析 新型コロナウィルス対策(各国の人口・感染者数・死者数から見えること)

コロナ対策 新型コロナウィルス

1 各国の新型コロナ感染者等の数字を比較して見ました。 

 人口感染者死者回復者
アメリカ329,065,0001,770,165103,776416,461
スペイン46,737,000239,22827,125150,376
イタリア60,550,000232,66433,340155,633
フランス65,130,000185,61628,72066,051
ドイツ83,517,000183,1898,530164,908
スウェーデン10,036,00037,5424,3954,971
韓国51,225,00011,46827010,405
台湾23,774,0004427421
中国1,433,784,00083,0014,63478,305
日本126,860,00016,87789414,406
 ABCD
 感染者/人口*100死者/人口*100回復者/感染者*100死者/感染者*100
アメリカ0.5380.031523.55.9
スペイン0.5120.058062.911.3
イタリア0.3840.055166.914.3
フランス0.2850.044135.615.5
ドイツ0.2190.010290.04.7
スウェーデン0.3740.043813.211.7
韓国0.0220.000590.72.4
台湾0.002       (注)95.21.6
中国0.0060.000394.35.6
日本0.0130.000785.45.3

A人口に対する感染者数の割合(%) 表示は小数点4位以下切捨て
B人口に対する死者数の割合(%)   表示は小数点5位以下切捨て  
C感染者数に対する回復者数の割合(%)  表示は小数点2位以下切捨て
D感染者数に対する死者数の割合(%) 表示は小数点4位以下切捨て
※は値が小さすぎて表記できない。

2 上表の数字の比較
 (1) A(人口に対する感染者数の割合(%))を見ると、欧米の数字は0.2%以上である。アジア(ここでは、表中の韓国・台湾・中国・日本をまとめて「アジア」という。以下同じ。)では、0.013%以下です。アジアのマスク・手洗いとかの予防対策が功を奏したものか、それとも、欧米のウィルスとアジアのウィルスは違うものかなどが考えられるのではないでしょうか。日本を含めたアジアは、上手く対応できたように見えます。
 (2) 各国の数字が正しいこと、そして、ウィルスが同じ強さのものであるとしたら、日本を含めたアジアは欧米に比較して、新型コロナ対策は成功しているように見えます。
(3) ドイツは日本より人口で、約4,300万人少ないが、感染者は10倍以上発生しています。しかし、日本で騒がれた医療崩壊はないように伝えられています。ドイツの死者の数は、日本の9倍以上ということを考えると、ドイツの医療現場は、単純に考えても日本の9倍の患者を扱ったはずです。さらに、D(感染者数に対する死者数の割合(%))では、日本を僅かではあるが逆転しています。本当にすごい活躍です。ドイツには何人の医者がいるのでしょう。看護師やベッドの数はどうでしょう。ドイツと日本で、何がどう違うのか詳しく分析してほしいと思います。

3 新型コロナウィルス終息の形
  次のような形が考えられるように思います。
 (1) 薬などが完成する。(治療薬の完成)
 (2) ワクチンの開発と自然感染による集団感染により集団免疫の獲得。      (感染しない身体づくり)
 (3) 一人が何人に移すかという(基本再生産数(RO))を1未満にする。

 (1)については、まだ時間がかかります。検証などの通常の手続きを経れば、数年から10年くらいかかります。手続きの期間は、本来安全を確保するために必要だから、定められた期間であることを忘れてはなりません。
 (2)については、ワクチンの開発は進んでいるようですが、薬同様、承認までの手続きの期間が必要です。また、上表の A(人口に対する感染者数の割合(%))を見ると、人口に対する感染者数の割合(A)は、1パーセントにも満たないものです。このプランでは、あと3年から5年はかかるかもしれません。
 (3)については、一番有力なプランです。そして、現状もこれを目指しているように見えます。1未満にすれば、いつか必ず0になるというシナリオです。しかし、突然感染者が発生する危険性があります。それが、新型コロナウィルスの難しいところです。無症状、軽症の感染者が動き回って、感染を拡大させているということです。さらなる努力が必要であるように思われます。

4 第2波の可能性
  上表のA(人口に対する感染者数の割合(%))を見ると、人口に対する感染者数の割合(A)は、1パーセントにも満たない状態です。つまり、罹らない抗体、罹りにくい抗体を持っている人は、1%未満ということです。もちろん、気付かないうちに感染し治った人もいるので、実際の感染者数は桁が違うとも言われていますが、日本の場合3桁違っても13%にしかなりません。全人口のわずか13%です。詳しくは抗体検査の結果を待たなければなりませんが、相当数の国民が、未だ感染する危険のある状態のままだと思われます。ちょっとでも気を抜けば、第2波の発生する危険性は、大いにあると言わざるを得ない状態です。

以上が、数字から見た新型コロナ対策の状況です。長い闘いなるかもしれませんが、がんばりましょう。

         

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